社会保険労務士・年金アドバイザー
 
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障害年金判定の地域格差について その2

 47都道府県別の障害基礎年金の不支給率(障害基礎年金の請求をしたうち、支給が認められなかった割合)について2010年度から2012年度までの3年間にわたるデータの平均不支給率を見ると、最も審査が厳しいのは大分県で24.4%。約4人に1人が不支給決定を受ける計算となります。一方一番低い不支給率の栃木県は4.0%となりその差は約6.1倍の開きがあり、2番目に厳しいのは茨城県で23.2%、3番目が佐賀県で22.9%と続く。データを見て大分県に請求書を提出してみてはと考えるかもしれません。しかし、障害基礎年金の審査はあくまで居住地の都道府県ごとにある日本年金機構の事務センターで行います。審査にあたるのは認定医といって事務センターごとに配置される医師で、各医師によりその判断に個人差が生じることによるものだとしています。認定に際しては「障害年金認定基準」に基づいて認定されるべきですが精神、知的障害、難病や内臓疾患などについては障害の重さについて判断が分かれる場合があります。特に数値で測れない疾患について差異が生じるようです。(続く)

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